20枚程重ねた積層ガラス(建築用透明ガラスを紫外線硬化型接着剤で接着してオブジェなどを作る)の接着中、ちょっと紫外線ランプを当てる時間が多すぎたようでガラスが型枠にくっついてしまい、力ずくで剥がした際に手が滑って左手小指の手の甲側をザックリと切ってしまった。深さは第二関節の骨が見えるまで長さ3cmほど切れている。傷口を水で洗い流して(接着剤が入った恐れがあるので)から止血するが、関節の上なのでちょっとでも指を曲げると直ぐに血が噴き出す。もう夕方だったが縫ってもらうしかないと町の総合病院の救急外来へ。今日の当直医は内科の先生だったが傷口を一目見て「こりゃあ縫わなきゃ」と慣れない手つきで(失礼。だって縫合糸を結ぼうとして糸を切ってしまい、次はもっと太い糸に代えたり・・・)3針縫ってくれる。感謝。
ガラスの仕事を始めてもう30数年経つがガラスで切ったりして医者に行ったことは昨年の秋までは一度もなかった。たまにちょっと指先を切ることはあってもバンドエイドで事足りたのだが、昨秋はガラスの細い棘を左手中指の腹に刺してしまい、自分で抜いたのだが先が残ってしまい、何時までも痛いので数日後に形成外科に行ってレントゲンを撮ると、長さ5mm位、太さが0.2〜0.3mm位のガラスの棘が中指の腹から骨にまで達していた。医者はレントゲンを見て「医学書に載せたいくらい綺麗に写っているなあ」と感心していた。この時は忙しかったので手術を3週間位待ってもらって仕事を納めてから手術を受けたが、指の腹を大きく抉り取らねばならなかった。もう傷口も分からないほど綺麗になっているが触っても痺れているような感じで感覚はまだ戻っていない。それから半年でまたやってしまったわけである。う〜ん、天誅殺が続いているのかな。と、ここまで書いた後に一昨年秋にも左手中指を痛めたことを思い出した。数百Kgのアメリカ製薪割り機を軽トラに積み込もうとしていた時に足を滑らせて、左手が薪割り機のタイヤの下敷きとなってしまった。翌朝に左手がグローブのように腫れ上がり整形外科へ。医者は一目見るなり「こりゃあ粉砕骨折している」と言ったものの、レントゲンを撮ったら折れてはいなかった。ただ中指の付け根の関節膜を損傷しているとのことで、暫くは副え木をすることとなった。今は完治している。どうも左手ばかり負傷している。鬼門である。