先日、部屋を片付けていたら昔のビデオ・テープが出てきた。その中に地元CATV局が作った片倉館のステンド修理・復元時の様子を撮ったテープやNHKの取材のテープもあって、最近偉くなった『片倉館』のことを思い出した。
何でも最近『片倉館』が国の重要文化財指定建築物になったようだ。以前このblogの「三峰山」の項にも書いたが、修理・復元時はまだ諏訪市指定文化財であったから随分と出世したわけだ。めでたいことである。
20数年前、この30分番組を作るにあたって地元 CATV局が半年に渡って、時には泊まり込みで片倉館のステンドの修理・復元過程や、その間に作った他の作品の製作過程や取り付け現場などを丁寧に取材してくれた。番組中に流れる曲は私の希望で全てビートルズだった。そんなこともあってか、次にはNHKが10分だかの番組を作ってくれた。まだテレビものどかな時代だったのだろう。
それから10数年して民放からの取材依頼があった。プロデューサー氏が電話してきて、「お笑いタレントの○○がお宅を訪問してインタビューしたりステン・ドグラスを教えてもらったり、一緒に川で遊んだりバーベキューしたり云々」というので即断ったら、「何で駄目なんすか」と言う。「お笑いが嫌いなんだ」と言うと「何でっすか」ときた。「嫌いなものは嫌いなんだ。ついでに駄目なんすかなんて言葉遣いする貴方が作る番組に出る気はない」と言ったらプロデューサー氏、ふて台詞を吐いて電話を切った。嫌な時代になったものである。