殺人毒針迎撃航空部隊との戦い

忙しさにかまけて庭の草刈をサボっていたらひどいことになっているので、ようやく重い腰を上げて刈りだした。庭の端の護岸の石積みの上あたりに近付くと1匹のスズメバチが威嚇してくる。これはと思ってその辺りを長い棒で叩くとワッとばかりに10数匹の迎撃大スズメバチが舞い上がる。何回か叩いて地上の巣穴を確認。退治しないと草刈どころではない。
スズメバチ退治には「スズメバチ専用殺虫剤」というのを売っている。要するに殺虫剤の噴射距離が通常の殺虫剤の数倍の3〜4mあるというものだが、これは1本¥1000もする。おまけに噴射し続けると1〜2分で無くなってしまう。そこで昨年、軒下の直径40cmもある巣を退治する時に考えたのが「物干し竿ジェット」。4mの物干し竿の先に「アースジェット」をガムテープで縛り付け、トリガーを14〜15本のゴム輪で発射状態にしてからスルスルと伸ばし、巣穴に直接噴射するだけ。「ハチ専用」だと2〜3m離れて噴射しても殺虫剤の全てが巣穴に入るわけではないから数本必要だが、「物干し竿ジェット」は発射口を巣穴に突っ込んで噴射出来るので1本で間に合う。
何故「アースジェット」かというと、これは発射ボタンが上から押すタイプではなく、ピストルのトリガーのようになっているから輪ゴムを掛けるだけで発射できることと、大抵の店で2本で¥498という大層大きな理由からである。

また、これの良いところは殺虫剤の赤い部分を廻すと発射向きを360°変えられるところである。また竿の先端を少し出しておくことによって軒下などの巣を突っついて壊すことも出来る優れものなのである。

写真の缶の横に出ている金属はステンド用の鉛レールで、輪ゴムを引っかける為に付けたが、ガムテープで段差を付けても可能である。

但しこの「物干し竿ジェット」の不便なところは少々重いので両手がふさがることである。噴射していると、迎撃要員の中でも利口な奴はジェットから4m後ろにいる発射要員を察知して襲ってくることがある。だから場合によっては援護要員を配置して、もう1本ジェットを持たせて攻撃してくるハチに噴射することをお勧めするのだが、あいにく今日はへっぴり腰援護要員のカミサンしかいなかったし、巣が地中ということもあって、勇敢にも左手に竿、右手にもう1本のジェットで勝利を収めたのであった。

というような「勇敢物干し竿ジェット発射要員1名」VS「殺人毒針迎撃航空部隊数百匹」との数十分にわたる戦いがあったので、草刈は庭半分で終了して昼ビールとなったのであった。

さて、この「物干し竿ジェット」を製品化して軽いアルミの伸縮竿の先にジェット缶を取り付けるステーと、手元で引くことが出来るワイヤーでも使った遠隔トリガーを売り出したら結構売れると思うのだが。発明家のトヨグチさんにお願いしようかな。

【注!】 以上のアイデアは私に帰するものであり、何人も私の許可なく上記「物干し竿ジェット」を製品化することを禁ずる。
また勇敢なる敵迎撃部隊による攻撃によっていかなる肉体的ダメージを受けてもその責は本人に帰するものとする。

この記事は未分類に投稿されました. このパーマリンクをブックマークする。 コメントを投稿するか、トラックバックをどうぞ: トラックバック URL.

コメントする

あなたのメールは 絶対に 公開されたり共有されたりしません。 * が付いている欄は必須項目です

次の HTML タグと属性が使用できます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <s> <strike> <strong>

*
*

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください