カマキリ

今年は幸いなことに庭であまりヘビを見なかった。どうも彼奴は好きになれない。というより、はっきり言って嫌いだ。今年は奴にあまりお目に掛からなかった分だけ、秋になってもアマガエルとカマキリが多いようだ。薪割で裏庭を動き回るが、足元をよく見て歩かないと踏みつぶしてしまいそうだ。
薪を掴もうと思ってひょっと見ると、何だか阿弥陀様のようなアマガエルがいた。擬態しているのか薪と同じ色をしてじっと日向ぼっこしていた。カメラを近付けたら閉じていた目を開け、じろっと睨んだ。思わず手を合わせて拝んでおいた。

こちらはnetで拾った写真だが、何となくカミサンに似ていて笑ってしまった。

ベンチでコーヒーを飲もうとしていたら、今度はカマキリが食事中だった。 カマキリがトンボを狙っている時の様子が可笑しい。止まって日向ぼっこをしているトンボに一直線に近付いていくのではなく、「あんたなんかにちっとも興味はありませんよ。私は葉っぱなんだから」とでも唱えながら大名行列の奴っこさんのようなユーモラスな歩き方で、さも葉っぱが揺れているように身体を揺すりながらゆっくり近付いて行き、いきなり襲う。

こちらもカメラを向けると陰険な目でギロッと睨む。そう言えばそっくりな人を知っている。

カマキリで思いだしたが、昔タモリのやっていた投稿面白実験番組「トレビアの泉」で、密封出来るアクリルの箱にカマキリとカメムシを一緒に入れるとどうなるかをやっていた。カマキリがカメムシを襲おうとするとカメムシはあの強烈な屁をこく。次の瞬間カマキリは失神してひっくり返ってしまう。ところが可笑しかったのはカメムシも自分の屁の強烈な臭いに、やはりひっくり返って失神してしまったことだ。暫くして蓋を開けると蘇生した2匹は慌てて別の方向へと逃げ去るのだが、その慌て方も可笑しかった。さてこの実験だが、これは長男の通う高校の生物のヤザワセンセイが投稿したと後に分かり、もっと笑った。わたしもお目に掛かったことがあるが、ヤザワセンセイは京大の生物出身で、いたずらっ子がそのまま大人になったような・・失礼・・50才位の先生である。息子はJAZZサックス奏者の坂田明に憧れているので、高校ではヤザワセンセイが顧問の生物部に入ってミジンコやウーパールーパーを眺めていたのだが、このヤザワセンセイがどういうわけか息子を可愛がって下さっているようだ。生物部の大根の辛み成分に関する研究発表で鹿児島大や熊本大にも連れて行って下さった。現在は他校へ出向しておられるのだが、先日は所用で来られた先生が、模擬試験の終了ベルと同時に教室に入って来られて、いきなり大声で「おい奥住、回転寿司に行くぞ!」と言ったとのこと。遅く帰って来た息子は「今日は食った、食った。35皿食った」と言う。「お前、先生に散財させて・・・」と言ったら、「大丈夫、財布を忘れて僕が払ったこともあったから」とのこと。公私共々、大変お世話になっている。高校時代にこういう先生に巡り会えた息子は幸せである。

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