昨夜は茅野市民館コンサートホールにヨーロピアン・ジャズ・トリオ『meadow/メドウ』を聴きに行く。バイト帰りのムスコと落ち合い、前から2列目に座る。素晴らしかった!初めて聴くグループだったが、鳥肌が立つくらい素晴らしかった。
さすがに彼らのアルバム『BLISSFUL IGNORANCE』が2011年ジャズアルバムの最高傑作とガーディアン紙が評しただけのことはある。英国人のジョン・テイラーの繊細なピアノ、ノルウェー人のテナー・サックのトーレ・ブルンボルのテナーとは思えぬ美しい高音、同じくノルウェー出身のドラム、トーマス・ストレーネンの知的で繊細なドラムとトリオのそれぞれがピアノに語りかけるようなヨーロピアン・フリー・ジャズで、出だしからぞくぞくし興奮した。
それにしてもこんな演奏を茅野で、それも3500円で聴けるとは。茅野市民館ホールは大ホールの音響が悪いのだが、小ホールでPAなしで聴けたことは幸いであった。残念なことに客の入りは悪く、100人にも満たなかった。以前の坂田明トリオの時もそうであったが、どうも諏訪盆地ではジャズでは人が集まらないようだ。わざわざヨーロッパから来てくれたのに申し訳ないような気分であった。ただ、ムスコのバイト先のお客さんがご夫婦でいらしていたが「ジャズは普段聴かないし、初めてのライブだったけれど感激した。これがジャズなんだと思った。」と言っておられたそうだが、最初にこんなに素晴らしいジャズを聴けたことは幸いなことであったと思う。
2012年11月15日