朝、コウゲンドウから「鹿肉を取りに来い」との電話がくる。コウゲンドウは駅前の印刷屋である。長年釜無川の漁業協同組合を引っ張ってきたエライ人である。漁協組合長という「仕事」と「責任」は多くて、しかも「持ち出し」という全くご苦労な仕事を何十年も、つい数年前まで引き受けてきた。ワタクシもコウゲンドウの元で専務理事を10年以上やっていた。で、鹿肉は猟師のマサルさんから沢山もらったお裾分けである。鉄砲撃ちのマサルさんのことは以前にも書いたが、所謂「ハンター」ではなくれっきとした猟師であった。一昨年身体を壊してしまい、昨年はそれでも猟をやっていたが今年はゴシタクなったのか鉄砲を置き、ワナ猟だけにしたという。本物の猟師がどんどんいなくなることは寂しいことでもあるし、その分鹿が増えて農作物の被害が増えることでもある。ま、逆に鹿にとってはマサルさんが鉄砲を置いたことは誠にメデタイことと思っているのかもしれぬ。心して食すことにする。
昨夜の雪は家の周りでは5cm程であったが今日は快晴で暖かい。コウゲンドウからの帰り、八ヶ岳や遠く北アルプスの穂高がよく見える。今日登っていたら素晴らしい眺めだろう。そろそろ山の雪も沈降して落ち着いた頃だろう。来週あたり山スキーにでも行きたいものである。