先日載せた写真の花は何と言う花かとの問い合わせがあった。殆ど花に興味のないワタクシ、「山アジサイ」と呼んでいたが調べてみたら「ヤブデマリ 藪手毬 スイカズラ科」と出ていた。広がった5枚の花弁のうち、1枚だけが極端に小さいので他の似た種と区別がつきやすいとのことだ。この季節、緑一色の中に浮かぶ白色のこの花も好きだ。
山に登っていると同行者に「この花は何て言うの」と高山植物を指してよく聞かれる。山岳部にいたのだから高山植物には詳しいと思われるようだが、山岳部なんてところでは、重荷に喘いで足元ばかり見ているか、或いは岩にへばりついて上ばかり見ていて花なんぞ見ている余裕はない。従って「イワカガミ」「コマクサ」「チングルマ」「コバイケイソウ」「クロユリ」「タカネバラ」程度しか知らぬ。
であるから聞かれれば「ミヤマ云々草」とか「ミヤマ云々フウロウ」「ミヤマムラサキ云々」とか、適当に「ミヤマ」を付けて誤魔化していたが、小学校の学校登山のガイドで登った時に、ボランティアとして同行していた生徒の母親に適当に答えたら、別の母親が『高山植物図鑑』かなんか取り出して、さも軽蔑したように睨まれた。「ナニ、食べられない植物には興味がなくて・・・」である。
しかし「デマリ」はないだろう。せめて「テマリ」ならまだ覚えられそうなのだが・・・