うかつにも伊藤礼さんの近著、『耕せど耕せど』が出版されたことを知らなかった。2週間ほど前に何かで知り、Amazonで買おうと思ったら新品は売り切れで中古本が2470円となっていた。6月4日初版発行で1ヶ月少々で1000円もプレミアムがつくとは、レイセンセイもたいしたものである。で、レイセンセイに「もしもし、センセイの本、Amazonで売り切れとなっていますよ。おまけに既に古本で1000円もプレミアムが付いていますよ。凄いですね。今度いらっしゃった時に御馳走しますから、サイン本を一冊送ってくれませんか。」とでも電話しようかしらんと思っていたら、数日後にAmazonに再入荷した様子で『定価』で出ていたので注文する。これできちんと印税を払ったことになるので、御馳走は抜きである。初版第一刷が届く。帯に「ニッポン初の”家庭菜園ブンガク”ここに誕生!!」とある。表紙裏には「自転車で、東京を、日本を巡察していた伊藤礼翁は、実は農場運営者だった。」ともある。昨年の秋だったかにいらして、その後、今年の冬に謎の失踪・行方不明事件(ナイショ、ナイショ。でもホントはね、ただ旅の途中に携帯の電池が切れて連絡せずに諏訪の温泉に浸かっていただけでした)が解決?した折りに電話をいただいたのだが、「農場運営者」とはちっとも知らなかった。
読みかけの山本一力氏に待ってもらって読み出すが、相変わらずの軽妙・洒脱さについつい「ははは」「ふふふ」と笑ってしまう。58年間使い続けているガラス製シビンに関する考察に至っては・・・