中秋の名月

中秋の名月である。4〜5日前から夏の間サボっていた夜散歩を再開した。八ヶ岳に向かって真っ直ぐ延びる農道を行き当たりまで登り、下りは平行した農道を下る30分のコースである。相変わらず「俺も行く!」と鳴きわめくダリを置いて、カミサンや時にはムスメと歩く。3分早足、3分ゆっくりのインターバル・ウォーキングであるが、一杯飲んで夕食を食べてからであるから結構キツイ。今夜は中秋の名月とあってまん丸なお月さんが照らしてくれるので普段は真っ暗な道もヘッドランプも必要ないくらいである。途中の菊畑でヘッドランプがチラチラ動く。「今晩は〜、オクズミです」と言うとヘッドランプが近付いて来て「アレェ、オクズミさんかや」とシゲタネさんの奥さんのタカコさんであった。もう7時半過ぎである。「稼ぐね」と言うと「なんね、摘んでるとついつい時間を忘れてね」「あたしも早くオクズミさんのようになりたいよ」と、ワタクシの何倍も稼いでいるくせにとんでもないことをおっしゃる。シゲタネさん夫婦は70をとっくに超えた菊作り農家である。夏の間は朝早くから夜までいつも菊畑にいる。いつも凄いなと思う。「台風大丈夫だった?」と聞くと「婿が助っ人に来てくれて、倒れそうな菊を助けてくれた」と嬉しそうであった。

満月を横目に3分早足、3分ゆっくりを繰り返して着いた家ではダリがもう鳴き疲れている。出してやるとグルグル走り回って「俺だって一緒に歩けるもん!」と猛烈にアピールするが、いくら少し元気になったとはいえ、きっと半分も歩けやしない。

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