笑った。先日、茅野の郊外のコンビで煙の出る禁断のブツを買おうと車を降りたら、お隣のフミアキ君の奥さんのリエさんが駆け込むのが見えた。「あっ、リエさん」と声を掛けるが聞こえなかったのか店に駆け込んだ。リエさんは確かコンビニ近くの会社に勤めているので買い物にでも来たのだろうと店内を見回すが消えている。禁断のブツがあるレジに行ったらレジに立っていた。マスクをしているがリエさんである。背格好も髪型も同じくせに無視している。こちらと目が合っても知らんぷりである。おかしい。転職したとは聞いていないし・・・横目でチラチラ見ながらブツを買い、家に帰ってからカミサンと笑いながらリエさんに「会社の近くのコンビニにそっくりさんがいる」とメールしたら、仕事中のはずなのに「そーらしいです。会社の人にも言われました」と返ってきた。
何でこんな話しを書いたかというと、今、リエさんからたまたま電話があったので思い出したのだ。「まだ会いに行ってはいないけれど、会社の何人かに言われてる。何だかドキドキしちゃう」とのこと。「家族全員で会いに行ったら」と言うと「ギャハハ」と笑っていた。
で、このリエさんだが、引っ越してきた頃、道に迷ったオヤジの旧い教え子達がリエさんに教えて貰って訪ねて来たことがあった。オヤジが「ひょっとしてその人、夢二の美人画に似ていなかったか」と聞いたら、一同が「似てた。そういゃあ、そっくりだった」と頷いた。そう、リエさんは夢二の画く「黒船屋」にそっくりなのである。カミサンなんぞは、夢二の美人画絵葉書を見つけると買い込んでプレゼントしている。ま、性格は『絵』とは正反対?、明るくハキハキした三人姉妹のオカーサンで、余所者には分からぬこの辺の「シキタリ」を教えてくれる我が家のセンセッなのである。
それにしても「世の中には三人の似ている人がいる」というが、ワタクシにもあんなに似ている人がいるのだろうか。ちょっと会ってみたい。