やっとこの辺もサクラが咲いた。コブシもレンギョウも梅もスイセンもタンポポもニリンソウも一人静かもワサビの花も皆一緒である。ウドもタラの芽も出てきた。百花繚乱、春である。冬に切られた木は赤い涙を流し、鹿に食われた木は白い肌が痛々しいが、それらを含めて『春』である。
PS:翌日、これを読んだヨコヤマさんからのメールで、この時期の季語は「山笑う」というのを初めて知る。全く教養がなくお恥ずかしい話だが、まわりを見渡せば正に「山笑う」である。散歩の途中あっちを見ては「ヤマワラウ」こっちを見ては「ヤマワラウ」と言いながら歩いていたら、ダリに「お前そんなことも知らなかったのか、アホ!」というような顔をされた。