昨4.28は誰かさんにとっては『主権回復の日』、そして沖縄にとっては『屈辱の日』。
右手小指の抜糸したところは一応傷口も塞がったが、皮膚が突っ張ってまだ上手く動かせない。字や絵を書こうにも机に接する小指の微妙な感覚が違って上手く書けぬ。小指を詰めたヤーサンというのもなかなか苦労するのだろうか。
気分転換にヨシユキさんに会う。お嬢さんのナオさんが出産間近で帰省している。いつものようにバカ話をする。蟹江敬三氏が亡くなった話題から旧い映画の話へ。『網走番外地』の頃のケンサンは今から見ると本当に大根だった話、それでも文芸地下のオールナイトでケンサンが登場すると「待ってました!ケンサン!」とかけ声が掛かった話から、日活ロマンポルノの(パートタイム・カラー)の話にまで広がる。あの(パートタイム・カラー)には笑った。若松孝二監督あたりが考え出したのだろうか。白黒ポルノ映画なのだが、(事に及ぶ)シーンになると突然画面がカラーになるという低予算ポルノ映画であった。『網走番外地』などとの3本立てオールナイトなどでは皆ウツラウツラしているのだが、急にカラーに変わるものだから目蓋がチカチカして目覚め、(事に及ぶ)場面だけ見てはまたウツラウツラしていたものである。何と言うか、ああいう猥雑さのある『時代』の方がエネルギーがあったように思う。
ヨシユキさんに会った帰りにDADAさんにも寄る。DADAさん夫婦は原村で紅茶専門店を20数年やっていたのだが、奥様のマサヨさんが親の介護をすることとなり来月には出身地の千葉に帰ることになったのである。店舗兼住居を売り、既に千葉に一戸建てを買った由。どういう経緯で知り合ったか忘れたが、お互い釣り好きでもあり、年も同じだったので気が合い、家族旅行をしたこともあった。飲食店であるから美味い物を知っていて、時々届けてくれた。ちょっと淋しくなる。