昨日、ムスメがダリ散歩中に牧草地で鹿角を拾って来る。これで合計5本である。考えてみるとこの5本中3本は牧草地で拾っている。角が落ちそうな鹿が、激しく頭を振り回しながら狂ったように無茶苦茶に走り回っているのを見たことがある。してみると牧草地などの広い処でその儀式をやっているのも肯ける。で、今朝のダリ散歩は牧草地とする。近くの牧草地は大きな橋を造ったおかげで、昔の半分位の広さになってしまったが、それでも300m×200m程度はある。今日は徹底捜索である。この牧草地を行ったり来たりM字形に歩く。ダリは最初はうれしそうに走り回っていたが、一往復したらすっかりバテ気味である。二往復目に本当に角を発見する。読みは当たったのだ!欲を出し、ダリに見せて臭いを嗅がせる。「探せ!」と言っても知らんぷりは無理からぬことであるようだ。
これで一昨年1本、昨年1本、今年4本である。
まあ、こんな物集めて何に使うのかも決めてはいないが、山菜採りのように身一つで何かを得るというのは何となく楽しい気分になる。
それにしても毎年生え替わるというのも変である。別に毎年落ちなくてもよさそうだし、あんなに重い物が急に無くなったらえらくバランスが悪いし、張り出した枝に頭をぶつけたりするんじゃないのかなといらぬ心配をする。急に刀を取り上げられた武士みたいなものだろうか。あんな重い物を2本も頭に付けていなければならぬというのもゴクロウなことであり、落ちると案外セイセイしているのかもしれぬ。ダリの頭に角を押しつけ「ダリ、鹿じゃなくてよかったな」といったら犬顔でニッと笑った。
てなバカなことを書いている途中にカミサンが楽譜のコピーを取りに仕事場に来る。丁度、カミサンにピアノを教えて欲しいという何とも奇特な方が諏訪の町からいらしていたのだが、何とムスコの高校時代の同級生のお嬢様の母上とのこと。おまけにあることを調べに検索を掛けたところ、このバカバカしいワタクシのブログに行き当たり、読んでからいらっしゃたとのことをカミサンに教えられる。そういう恥ずかしいことは後から教えれば良さそうなものだが、カミサンはどうも気が利かないので困る。今更逃げ隠れも出来ぬ。ご挨拶するも、全く恥ずかしいことであった。