GWはのんびり過ごす。周辺での山菜採りや、ちょっと離れた誰にも会わない沢沿いの林道を散歩したりして過ごす。6日はチヨヘイさんが飲みに来る。日本酒がまわった頃、「ちょっとピアノを貸して」とチヨヘイさんが弾き出したのだが、どうにもへんてこりんな『ラジオ体操』である。「・・・????」である。弾きながら振り向いたチヨヘイさん「気が抜けるラジオ体操!」と言ったのには吹きだした。「こんなのとか『うんと悲しくなる卒業式の歌』とかさ、そういうのやらない?」にはまた笑った。町の図書館から、カミサンとロビー・コンサートをやって欲しいという依頼に「オラ、そういうの苦手。肩の凝らないこういうのならやってもいい」とのこと。御年75だか76才のチヨヘイさん、さすがである。
結局チヨヘイさんとは二人で一升飲んだのだが、昨日はこの冬の疲れがドッと出た感じである。五合程度の酒で二日酔にはならぬが、やはりまだ相当バテている。駅までのムスメの送りとダリ散歩をカミサンに頼んで寝坊するも怠い。ちょっと後ろめたいのでカミサンを誘って午前中から日帰り温泉にゆく。『自由業の特権』であるが、先客はお年を召した方が三人ほど、「若輩者が昼間っから!」と言われそうで肩身が狭い。ジャグジーに入ったりサウナで汗を流し、やっと怠さが大分消える。
午後は仕事せずに車屋長吉の『赤目四十八瀧心中未遂』を読み始める。『贋世捨人』『灘の男』を以前読んだ後、この本も直ぐに買っていたのだがなかなか読み始める『勇気』が湧いてこなかったのである。引き込まれる。