地獄

一昨日は06時過ぎのバスに乗り東の都へ。隣の席に座っていた内藤陳をいかがわしくしたようなオッサン、小荷物入れにコーヒーの紙コップ、くしゃくしゃにした新聞などを突っ込んだまま終点の新宿で降りようとするので「忘れ物ですよ」とご注進申し上げたら、「うるせー!」と振り返ってのたもうた瞬間、前の人の足にでも引っ掛かったか転倒。後席の若者に「ギャハハ!」と笑われ、紙コップと新聞紙を引ったくるや乗客を押しのけるようにして逃げて行った。持ち込んだゴミなら持って降りろよな、バカモノめが!

小田急線で祖師谷大蔵へ。地図を頼りにニシダさんのアトリエに向かうも、あまりの熱さに読図能力を失ったか、ウルトラマンに呼び寄せられたか、まるで反対方向の『ウルトラマン商店街』に行ってしまう。しばらく歩いてから気付き、反対方向へ。大汗をかいてやっとたどり着く。
エナメルのグラデーションを丁寧に3〜4時間ほど教えてもらう。う〜む、なるほど・・・IMG_1672(変換後)

4時頃、汗びっしょりになってムスコの部屋にたどり着く。都は午後になりますます『地獄』と化している。パンツ一丁になりクーラーの下で「ハァーハァー」と喘ぐ。ムスコは高校時代のクラスメートが上京中とかで、会いに出かける。
家に電話したら「今日はこちらに住んでから一番の暑さ。都よりひどいんじゃない」とカミサンが虫の息。カミサンはいいが、ダリの小屋脇にスダレをかけてくるのを忘れた。スマヌ。

イヤハヤ、一体日本列島はどうなっているやら。シャワーを浴びてから、意を決してモツ焼きやに行く。ギンギンに冷えた生ビールとモツ焼きで都での至福(前にも書いたがここら辺にはモツ焼き屋はないのである)、正に『地獄から天国』である。生大にホッピーのナカ6杯ソト2杯でいい気持ちとなり、部屋に帰ってちょっとウトウト。20時半頃、息子が帰って来る。夏風邪気味で少々栄養をつけたいというので焼き肉屋へ。帰りにいつもの銭湯に行き、熱い風呂と水風呂を3〜4回繰り返し、カロリーの消費に努める。

昨日はクーラーの下、ウダウダと8時過ぎまで寝ている。いつもの『すき家』にて納豆定食(ご飯・味噌汁・小鉢・納豆・生卵・海苔)を食すがこれで280円というのは信じられぬ。さすがブラック企業だけのことはある。コーヒーを飲みたくてマクドナルドに入るも『全席禁煙』になった由。う〜む、これだから都は住みにくい。都での用件が一つキャンセルになったのでノンビリすることにして、絵筆を探しに中野に出る。駅を下りたら凄い人である。何かイベントがあるのかとムスコに聞くが「日曜日だから」とのこと。都の人間はこの暑さの中、よくぞ人混みへと感心する。何軒かまわり、やっと使えそうな絵筆を入手。もう昼だがあまりの暑さに食欲わかず、だが水分摂取には魅力がある。銀座LIONに入るが、ここも禁煙とのこと。う〜む。健康志向・健康志向でみんな長生きになって国が滅ぶぞ。当然禁煙ではない『珉珉』に入り生ビールに腸詰め・茎ニンニク炒め・ピータンなどを食す。あまりの暑さにオツムがジリジリするので、ちょっとつばの大きいパナマ帽を買い、駅まで戻るには人混みをかき分けねばならぬとのムスコの進言で、高円寺までブラブラと日陰を拾って歩く。丁度部屋に着いたら激しい雷雨。暫し昼寝。夕方、雨も上がって涼しくなり、銭湯に入ってからまた昨日のモツ焼き屋へ。ドクトル・タニウチに怒られそうである。いい気持ちになったところで「今夜は早く寝るぞ」と9時には寝るが、タイマーを掛けたクーラーが切れると暑くて寝ていられない。再度入れて眠る。

本日はムスコをバイトに送り出してから新宿へ行くも、8時過ぎのバスは満席。9時過ぎの切符を買ってドトールへ。まだ8時前というのにドトールの喫煙席は一杯で並んでいる。仕方ない、ワタクシも並んで数分後に席を確保。パナマ帽にアロハ、サンダル履きのおかしなジーサンなどワタクシ一人である。キヨクタダシイサラリーマンはこのクソ暑いのに背広やネクタイまでいる。ゴクロウなことである。8時半頃になると5〜60人いた人達が次々席を立ち、残った数人はといえばヨレヨレTシャツ姿のいかにもカメラ爺さんがヨドバシカメラの開店を待つ風情である。
バスはガラガラであったが、小仏トンネル付近の多重事故で14kmの渋滞とか。1時間半ほど遅れるかもしれないとのことだが、ナニ、急ぐ帰路ではない。文庫本を読んだりウトウトする。渋滞を抜けたら運チャン張り切って飛ばす。途中45分ほどの遅れを頑張って20数分の遅れで帰ってくる。こちらも暑いが風は爽やかでホッとする。例の如くダリ喜ぶ。

夜になり涼しいというより寒くなる。やはりこうでなくっちゃ!

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