朝のダリ散歩。老犬ダリが橋のたもとで吠える。橋の下に牡鹿がいる。ダリに吠えられて上流へと逃げていくが、右前足がブラブラしている。骨折しているようだ。護岸は2.5mほどあり元気な鹿ならひとっ飛びであるが登れず、2mほどの堰堤も越えられずに河川敷にうずくまってしまう。
鹿害がひどい農村地帯である。カミサンと相談するが、役場に連絡すれば撃たれてしまうかもしれぬ。が、放って置いたら餓死するかもしれぬ。隣のムネヒコさんに相談するが、やっぱり役場に一応知らせるしかないだろうということになる。丁度、結婚を控えて茅野市にアパートを借りたムネヒコさんの長男で役場勤めのヒロユキくんが出勤前に帰ってくる。一緒に現場を見てもらうが、役場は道路上などで障害がある場合にしか出動しないことになっているとのこと。ムネヒコさんや奥さんのミヨコさんと相談して暫く様子をみることにする。鹿のあの目をみてしまうと、餌でも持っていってやりたいが、近づくと必死に逃げようとするのでそれも出来ない。さて困った。