この間、仕事や薪割、悲しい知らせや、ほっとする知らせ、考えねばならなかったり、判断しなければならなかったりと全く忙しかった。
一昨日はゼミの後輩の葬儀が韮崎の教会で執り行われて参列。元々心臓疾患を患って治療中だったのだが、昨年胆管ガンが見つかった時点では既に転移が始まっていたとのこと。最近の医療というのはあまりに細分化され、身体全体、精神状態を含めた『人』として医者が診なくなっていると強く感じる。オフクロは当時では全く治療法が無いとされていた悪性リンパ腫となり、手探り状態での抗がん剤の組み合わせ治療により11年という当時の最長不倒記録を作ったのであったが、その主治医であった医師はいつも「聴診器一つで身体全体が分かる」「最近はデータに依存し過ぎる」とおっしゃって、丁寧に全身に聴診器を当て、オフクロの話しをゆっくり時間を掛けて聞いていた。最近の医者は風邪の時以外聴診器などまず当てずにデータばかりである。総合医療というか、精神状態を含めての『人の体』全体を診る医療が問われているのではないかと思う。