今日は朝から雪が降っていたが昼頃には上がったので昼食を摂ってすぐに散歩に出る。コースはいつものように八ヶ岳に向かう農道を突き当たりまで登り、そこから東に遠回りしての5Kmほど。今日で4日目である。風呂上がりに計ると毎日少しずつ体重や体脂肪率が下がるのがなかなかの快感である。帰って『ゾウミジンコ』のテープ巻きをしていたら、視線を感じる。ひょっとアトリエの外を見たら、窓から5〜6m離れた隣の庭に鹿の群れが来ていて雪の融けた陽だまりで草を食べている。数えたら13頭全て牡である。カメラを構えたり、立ち上がったりすると鹿も反応してちょっとこちらを見るが、ワタクシを敵だとは思っていないのか、「何、アイツは檻の中の動物、おまけに頭には角もないし、毛もないし・・・」とでも思っているのか特に警戒するでもない。本当は我が家の冷凍庫には鹿肉がぎっちりと・・・
まだ子鹿の彼は右前足がちょっと短く、びっこをひいている。
彼はケンカしたのか左の角が折れている。鹿も皆それぞれに生きて行くのは大変そうである。
かれこれ2時間経っても草を食べたり、満腹して座り込んでいて動く気配がない。ムスメはダリ散歩をどうしようと言ってくる。「仕方ないよ。行ったら」と、ムスメがダリにリードを付けて歩き出したら、さすがに警戒して道から20mほど離れて見送っている。「ありゃ娘ッ子だし鉄砲は持っていないし、あの短足犬はどうみても猟犬ではないし、ま、逃げんでも大丈夫だろう」と思ったようだ。一方ワタクシに似て平和主義者のダリは鹿に気づいているのに知らんぷり、イヤイヤ、本当は自分より遙かに巨大な鹿が怖かったに違いない。ナメラレタものである。案の定、20分ほどしてムスメとダリが散歩から帰って来た時には、彼等はさっきより道の近くで草を食べながら眺めるだけである。