昨日は目覚めたら雪であった。結構な降りで10cmほど積もっている。タニザワくんが生後6ヶ月の赤ちゃんと若い奥様のカナさんと訪ねて来る予定である。7時半頃「これから行くよ」との電話。既にスタッドレスは脱いでいるという。イヤハヤ、よりにもよってである。スタッドレスでないと、とても我が家までは無理である。
10時半頃に小淵沢IC脇の駐車場に迎えに行きワタクシの車に乗り換えて来宅。
タニザワくんは昨年10月の小学校卒業50周年のクラス会で久しぶりに会い、その折り「一昨日子供が生まれた」と言うので「孫かい?」と聞いたら「オレの子」とのことで、さすがに犬猫病院長であると感心したものである。
さて、その赤ちゃんであるライゾウくんは元気・元気のうえ機嫌の良い子であり、誰を見ても「ニーッ」と笑う。そのうちにライゾウくんもここ一番良いところを見せようと思ったのか、今まで出来なかったというハイハイを始める。仰向けに寝て手足をばたつかせていたのが、エイヤッと寝返りを打ち、腕立て伏せをするような体制から頭を持ち上げ前進を始めたのである。う〜ん、人類とっての偉大なる一歩の目撃である。「キャッキャ・キャッキャ」いいながら床の上を這いずり回る。こうして人類は進歩するのであろう。
そう言えば歩くのが遅かったムスコは、ゼミ教授のカトウ先生の松本の実家に伺った時、お母上に向かっていきなり歩き始めたものである。赤ちゃんというのは何かの刺激で急に成長するのである。
まるで動くおもちゃである。もうこうなるとカミサンもムスメも夢中である。それをガラスの向こう側のデッキから見たダリはすっかりヤキモチをやいて「ワンワン」と吠え続ける。もう14歳、人間でいえば80歳の爺さんがヤキモチを焼いてと笑われても必死の形相で吠え続けている。獣医であるタニザワ夫妻に撫でてもらい、ライゾウくんはカミサンとムスメのおもちゃである。
オッパイをもらい、離乳食のおかゆを握りしめたスプーンでむしゃむしゃと食べ、暫し眠ってはまたハイハイと、まあよくも疲れないものである。
この子等の将来に徴兵制なぞ敷かれないことを願い、暫しアホ首相の人格に関する話し。
夕方、小淵沢の温泉に寄ってから帰るというタニザワくんをICまで送る。
ムスメはすっかりイジケたダリを散歩に連れて行き、今までで一番大きな鹿の角を拾って来る。
夜、ナルシマ夫人から福島原発や急激に右傾化する政治に関する電話。「70歳となって、いま自分の出来ることをしないと!」と頑張っている。
今朝はダリの狂犬病予防の注射。雪で再び白くなった森を通り抜けて改善センターへ。大騒ぎする犬たちを尻目に、注射されても知らんぷり。
その後、ムスメを教習所に連れていき入学手続き。4月に入り生徒数も減ったのであろう、貰ったスケジュールでは3週間で終えられるようである。
昼食後、昨日のライゾウくんのバイタリティーを見ていただけなのに疲れがどっと出て、3人とも昼寝。