朝晩は寒いが昼間は快晴で暖かい。ガラス・カットが終わりルーター掛け。これはカットしたガラスの切り口が鋭かったり、或いは型紙よりほんの少し大きかったりするのをルーターという回転する砥石(ダイヤモンド砥石)で削る作業である。ワタクシがステンドを始めた30数年前にはそんな機械はなく、ヤットコを使って少しづつ整形したのであるが、今はこのルーターで簡単に削れるのである。但しこの作業はワタクシにとってはペーパー・ワークに次ぐ陰気な作業の部類で、風もなく快晴なんていう日には特にやりたくない作業である。
午後、ちょっと外に出る。いつもの散歩道はまだ除雪されておらず、その長い登りをラッセルするだけの時間的余裕はない。迷った挙句、ダリがアッチの世界に逝ってからは思い出してしまうので行っていない『ダリ散歩道』に行く。アイツと一緒だったらこの雪に喜んで走り回ったり、雪の中を転げ回ったりしただろうにとついつい感傷的になる。上の集落まで登り、今度は森の中をラッセルして帰る。
ダリが逝ってからもう半年である。早いものである。