いつのまにか外は緑が濃くなって、「春が来た!」からもうすぐ夏といった感じである。
一昨日で漸く壁に貼った原寸図が完成する。尤もこれから机の上で細かい部分の線の修正や直線部分を描き込まねばならないが、1/10のデザイン画では表現出来なかった部分、線の勢いはまずまず表現出来たようだ。卓上での修正を終えるとナンバリングをして、全紙大のカーボン紙を使ってクラフト紙に複写し、それを3枚刃のハサミなどで切って漸く型紙が完成、ペーパーワークから開放されるのである。まだまだ続くペーパーワークである。
ここ数日、夕食直前や、夕食後に15分とか20分だけ庭先の川で釣りをしている。22〜23cm以上のアマゴはさすがに一度釣られると暫くは用心するのかそうそう出てはくれないが、20cm以下のまだまだウブなアマゴは毛鉤を見るとついつい飛びついてしまうようで、ワタクシのストレス解消にいたって協力的である。平均1〜3匹釣れるのであるが、こういう釣りをしていると釣りのテクニックは上達せず、また何処か他の川、いやいやもう数百メートル上流とか下流にとも思わなくなってしまうので、あまりヨロシクナイのかもしれない。
リリースする時に「また明日も遊んでネ」なんて、これでは釣り堀である。
まだ独り身で、テンカラやフライフィッシングを覚えたての頃はそれこそ明け方に釣りに行き、昼間仕事しては夕方から真っ暗になるまで本流に釣りに行ったものである。時には白馬や木曽や奥飛騨、岐阜にも釣りに行ったし、子供が生まれてからは離乳食として食べさせる為にやはり毎日通ったものであるが、庭先で釣れる今の家に引っ越してからは憑き物が落ちたように遠出しなくなった。釜無川の本流が荒れてしまったり、ゲートが出来て自由に出入りが出来なくなったことも原因の一つだし、釣り人のマナーの悪さに嫌気がさしたことも原因の一つである。でも川にしろ山にしろ、何処に行っても人に会うことが嫌になったのかなとも思う。