気付けば既に5月も中旬に差し掛かっている。ついこのあいだ正月を済ませたように思うのだが・・・つい先日雪を見たように思うのだが・・・いやいや数日前にはまだ茶色い地面があったはずなのにもう一面の雑草で緑に覆われている。おまけにどうも身体がすっきりしない。昨年患った急性副鼻腔炎はちょっと半田付けをすれば直ぐに酷くなるし、大工仕事を手伝っただけで右手親指あたりの腱鞘炎と膝の痛みがまだ完全には消えない。時間感覚と肉体的感覚が大きくずれている。歳を取るということはこういうことなんだろうか。
今読んでいる箒木蓬生著『安楽病棟』の中で、痴呆病棟でのイベント時に患者家族に対して内科医が「初老というのは40歳からなのです。敬老の日というのは知らず知らず老いの坂を下っている自分を確認する日なのです。」というようなくだりがあったが、そうなのかもしれないなと既に25年も過ぎてから思うのである。
アライジュンくんから電話とメールと。ジュンくんは一貫して反権力・反原発を小説や音楽やユニークな活動を通して貫いている男である。今回は『憲法シュミレーションノベル KENが日本は特別な国っていうんだけど・・・」という本を出したと送ってくれた。まだ読み出したばかりだけれど、若い人には是非読んでもらいたい本だと思う。