今日は内科の日。朝飯抜きで病院へ。血液検査の結果が出るまで30分ほど待たねばならぬ。コーヒーを飲みに行ったりした後、内科に戻り血圧の測定器の処まで行った時に何やら足元がおかしい。「???」。足元を見たら右足の革靴の底がおかしな形になっている。靴底と足を覆う革靴が分離してスカートのように広がっている。「ヤバイ!」。底の発泡ゴムが崩壊し始めている。ゴム底の加水分解である。
ワタクシの履いていた靴は赤茶のシボ革で7〜8年ほど履いていた気に入っていた靴なのであるが、歩く度にボロボロと黒い5mm〜1cmほどのゴムが崩壊して、カーペットの上をまるで川のようにワタクシの後をついてくる。ベンチに座って思案する。山靴の底の加水分解は見たことがあるが、まさかカジュアル・ブーツで!取り敢えず売店まで行きサンダルでもと思い、黒い川をお供に売店までたどり着くが、生憎男性用は売り切れ!仕方ない、病院でスリッパでも借りようと受付まで歩くが、途中で靴の中敷まで落ち、靴下で歩いている状態である。おまけに悪いことに左足まで違和感。見ると左足の靴底まで崩壊し始めている。
受付まで行って事情を話したら救急外来に行けばスリッパがあるとのことでもう靴下状態でたどり着く。そこの受付のオネーさんに事情を話したら立ち上がってワタクシの足元を見て目が点になって、黒い川を見つめ、次に笑いながら「今スリッパをお持ちします・・・そこのベンチに座って・・・」。直ぐにスリッパとビニール袋を持ってきてくれたので、スリッパを履き、ビニール袋に赤茶の革をしまい、黒い川を拾って歩こうと思うがとてもじゃないが手で拾えるもんじゃない。うまい具合に掃除の人がいたので事情を話し、歩いて来た道順を伝え、掃除機での回収を依頼。今や赤茶のただの革となった靴の始末もお願いする。次はカミサンに電話して靴下と代わりの靴を持って来てくれと伝える。
内科に戻ったらちょうどドクトル・タニウチに呼ばれる。HbA1Cは少し改善していてこのままウォーキングを続けてとのこと。前回の胃カメラの直視では見られなかったピロリ菌も検査結果としてマイナスと出ていた。その後動脈硬化度検査を受け、会計に行ったらカミサンが靴と靴下を持ってきてくれていた。
調剤薬局は混んでいたので、処方箋を出してからカミサンと諏訪へ昼食と買い物に。お詫びに久しぶりにニンニクぎとぎとの味噌ラーメンを奢り、薬をもらって帰って来る。ヤレヤレの病院であった。
後で靴の写真を撮っておけばよかったと後悔するも、その時はもう恥ずかしくてそれどころではなかったのである。
夕方、火災保険屋がタカだかワシが割ったガラスの写真を撮りに来る。
まったく窓ガラスに靴にと、ツイテいない。まるで天中殺である。