葬儀

釜無川漁業協同組合で永らく理事を勤めてくれていたトシさんが24日に亡くなり、今日は葬儀であった。このコロナ禍、親族でのとのことで、親方と二人で斎場にお焼香に伺う。
永く理事を勤めてくれ、また釣り堀への水路の見回りや、草刈りなどを黙々と続けてくれた人である。こよなく酒を愛し、最期は肝臓ガンがあちこちに転移したとの事。

ワタクシが理事になってからであるからもう40年の付き合いであった。理事会の帰りに飲み、帰りはいつもカミサンの車やタクシーで送って行ったのだが、時には2階の彼の寝室まで担ぎ上げた事もある。翌日には頭をかきながら「オクサン、昨日は悪かったな」といつも野菜を届けてくれた。肝臓がんの手術の数日前の夜中に病室でアル中の発作を起こしてひと暴れして強制退院させられたりと蛮勇を馳せた事もあるが、とにかく愛すべき人間であった。ネクタイをして出なければならない漁協の何かの会合前に車で迎えに行ったのだが、奥さんが「ついさっき出た」と言う。???。1本道だからすれ違っている筈である。慌てて戻ったらトボトボ歩いている人がいる。ネクタイに背広姿のトシさんである。トシさんは当時見事な銀髪だったのだが、ネクタイなんぞをすると一見どこぞの大学教授風であり、それですれ違っても気づかなったのである。またカラオケを歌うとプロ歌手もどきである。声楽家の端くれのカミサンに飲み屋まで迎えを頼んだのだが、丁度トシさんが歌っていて、カミサンが目を丸くして驚いていた。

帰りに親方の家でコーヒーをご馳走になりながらトシさんの想い出話しをする。親方とは同い年だっただけに親方も寂しそうであった。

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