昨日は霧ヶ峰農場の葉っぱチャンの家に昼前から行く。途中から雨が降り出す。
2ヶ月に一度程度訪ねるのだが、葉っぱチャンいつも元気で、こちらが元気をもらう。
葉っぱチャンから新宿ゴールデン街で50年位バーをやっていた久絽が7月2日に亡くなったことを聞く。久絽さんは元々葉っぱチャンの友人で、現代美術家でもあった。ゴールデン街では2番目に古い店で、久絽さんは豪快で気風の良い女性であった。もう45年位前に店の改装をPチャンと頼まれ、照明器具や看板、カウンターなどを作った事もあった。
突然、前の我が家に現れ「透明泡ガラスの屑を貸して」とやって来て、ゴミ捨て用大ペール2杯分くらいの泡ガラスの屑を持って行った。「何に使うの?」と聞くと「展覧会で床にぶち撒く」との事だった。
昔は上京した時などに時々飲みに寄ったのだが、段々店を開く時間が遅くなり、またワタクシ、飲むとなったら5時から飲み始めるものだから、開店する8時や9時にはゴールデン街まで移動する気力もなく、段々足が遠のいて行き、消息は葉っぱチャンから聞くだけになっていたのである。
映画監督、評論家、小説家、絵描き、役者などの客が多く、面白い店だった。
吉祥寺の「もずの木」のママも亡くなってしまったし、名物ママのいる「昭和」が無くなってゆく。
様々な話をしていたら、雨は雷雨に変わり「ドカーン」と近くで落雷まで始まる。小降りになった隙に慌てて帰って来る。