昨夕の事。
カワダさんから電話。「Iが今日戸隠でスキー中におかしくなって救急車で運ばれた。長野の病院で検査を受け、今ミワさんが付き添って茅野の自宅に電車で向かっている。ただ言っていることがてんでおかしい。」との事。カワダさんはスキーに同行していたのではなく、たまたま長野近辺に居たので、連絡を受けて病院に駆けつけ、長野駅まで車で送ったとの事。
Iに電話すると、丁度自宅に着いた時だった。話していてもやはりてんでおかしい。今自分で言ったことを覚えていないし、数分おきに同じ事を繰り返す。まるでボケ老人と話しているようである。長野の脳外科病院で診察を受けているから大丈夫とは思うが、もう6時間以上経過しているのにおかしい。頭の事であるから心配であるし、奥様も心配だろう。「今、迎えに行くから奥様も一緒に病院に行こう」と説得し、雨の中I宅へ急ぐ。
諏訪中央病院の夜間緊急外来は内科医と外科医しか居なかったが、緊急の場合は脳神経外科医を呼び出すとのことで、割合直ぐに先ずは内科医の診察を受ける。問診を受けるがやはり医者との受け答えもおかしいく、今日の日付も昨日の事も覚えていない様子。「長野の病院でCTを撮った以降、ジワジワと微小出血がある可能性もあるので再度CTを撮りましょう」との事。CTには異常はなく、続いて外科医にも診てもらうが、やはり長野の病院で言われたように『一過性全健忘症』ではないかとの事。これはちょっと首を傾けただけで発症したり、ゴルフのスイングでなったりするらしいが、原因は分かっていない病気らしい。2〜3日中に思い出す事もあるし、戻らない事もあるとの事。「今日はシャワー程度にし、明日の昼まで様子を見て、それでもおかしかったら明日もう一度診察を受けてほしい」との事で帰宅する。
それにしても恐ろしい事である。頭を打ったならまだしも、いきなり記憶が飛んでしますとは!今回はスキー場であったからまだしも、山スキーや山登りの途中でこれが起こったら直ぐに遭難である。
一晩経って、今朝9時過ぎにIさんの奥様に電話してみる。昨日よりだいぶ落ち着いたようだが、記憶はまだ戻らないようである。途中本人に変わって「昨日はオクズミさん診察中もいた?家まで送ってくれたのは何となく覚えているけど・・・」。
まあもう少し様子見てと奥様にも伝えるが、先ずは大丈夫な様子であった。