先日から修理に取り掛かった草刈機の修理を終える。
この草刈機は元々都立大山岳部OBのミワ先生の所有であったらしいのだが、それをカワダさんが貰い受け、以後10年近くも使っていた物らしい。
見た目は結構綺麗であるが、ナニセ古いし、機械物にザツいカワダさんが使っていた機械、あちこちおかしい!
夏にカワダさんから「エンジンを掛けようとスターターロープを引っ張ったら、色んな部品が飛び散らかって掛からなくなった」と電話。調べてみたら金属のクランクケースが割れ、一部が欠損していた。おまけにクランクケースの割れて外れた部分にリコイル・スターター取り付けネジが切ってあった。「知り合いの農機具屋で直せないか?」との事でワタクシが利用している農機具屋に持ち込んだのだが「こんな古いの部品がない!」と剣もほろろであった。「嘘つけ!探せばあるに決まっているだろう!」とも思ったが、まあ最近の修理屋はそんな面倒で金にならない修理はやる気もないのだろう。結局カワダさんは新しい草刈機をホームセンターで購入したので、この壊れた草刈機の始末をワタクシがしなければならなくなった。
草刈機は一般のゴミとしては出せないし、廃品回収業者にでも持って行ってもらうしかない。しばらくデッキに放置していたが邪魔である。そこでもう一度分解してみるが、クランクとケースの隙間が結構空いている。それなら内側にアルミの薄板でも入れて補強し、金属用接着剤で接着出来るかもしれない。ちょうどTemuとかいう中国のamazonみたいな所で金属用接着剤の安売り広告があったので買ってみる。これは2液混合のエポシキ系金属接着剤のようであるが、パテとしても使えそうである。ネジ穴をリコイル・スターターのネジ穴と合うように調整しつつ、アルミ板で内側から補強し、この接着剤をクランクと干渉しない程度に塗ってみる。24時間以上待ってしっかりついたことを確認してリコイル・スターター・カバーをネジでかなり強く取り付けるが大丈夫そうである。ヤレヤレこれでスターターも引ける。あちこちの割れたり、欠損したプラスティック部品などはプラ用エポシキ接着剤をパテとして使い、防振ゴムなどの部品をゴム板などで作り、その他ワイヤー調整やアイドリング調整などを行って、いざ使ってみるとさすが20ccエンジン草刈機、軽くて取り回しが良い。庭の草だけ刈るなら結構使えそうである。ただ、燃料を入れたまま立て掛けておくと、燃料タンクのキャップ辺りからガソリンが漏れる。これはゴムパッキングでと思ったが、耐油性のパッキングで合う物が見つからない。仕方なくネットで調べ、合いそうなキャップを数百円でamazonで購入したが、ピッタリ合って燃料漏れも治る。中国製金属用接着剤と燃料タンクキャップ代で1000円ほど掛かったが、まあこれで使えるようになったなら安いものである。