ここのところ細かいガラスカットが続いている。目はショボショボ、肩はパンパンである。夕方気分転換に家の前でテンカラ竿を振る。台風12号の増水で渓相が随分変わり、また濁流に洗われた河床の石が白くなっている。
ちょっとの間の気分転換、小さな毛鉤に糸を通すのは面倒とたっぷりとエルクを巻いた#12のエルクヘア・カディスを振る。直ぐに20cmほどのヒレピンのアマゴが飛びつく。朱点が美しい。この川で育ったアマゴだ。直ぐにリリース。続いて22cmほどのイワナ。これもヒレピンだ。こちらも写真を撮ってリリースする。狙ったポイントで思い通りに釣れ、20分ほどで満足して竿を畳む。
「目の前が川」という釣り好きにはヨダレが出そうなロケーションに住んでいて、引っ越し当初は毎日のように竿を振ったが、最近はどうもご無沙汰である。一つは老眼である。フライやテンカラをやるが、毛鉤を巻くのが辛くなった。でどうなるかとと言うと、概して大きなサイズばかり巻くこととなる。#14が限界。#16以下はとにかくバランスが悪くなる。当然釣果は下がる。またいざ川に下りたってからも老眼が祟る。ハリに糸が通らない。朝夕の薄暗いなか、老眼鏡や拡大鏡を取り出して糸を通すのが億劫になった。そしてもう一つは釣り師のマナーの悪さが厭になった。この釣り師のマナー に関しては長くなるので別の機会に書こうと思うが、マナーも悪いし意地汚い輩に厭になったと言っておこう。