相変わらず寒い。
庭先の川の山葵の花が満開である。仕事前に葉山葵の醤油漬けを作る。葉山葵の辛みの出し方はnetで見ると様々である。今回は先ず塩もみをしてからサッと80℃のお湯に入れた後、冷水で冷やす方法をやってみる。例年、塩もみや冷水に浸けずに、70℃に1分浸けた後、お湯を切った鍋ごと振り回して「山葵を怒らせる」方法をやっていたが、さてどちらが辛みが出るやら。
一昨日ヘビに噛まれたダリは、特段噛まれたからという兆候もないが、相変わらず元気はない。老体にはこの寒さが応えるのだろう。以前ならワタクシが靴下を履いたのをデッキのガラス越しに見ると、犬語で「ワンワン、散歩!散歩!」と跳ねたり、後ろ脚で立っては前足でガラスを引っ掻いて騒いだのだが、最近は「ヒィ〜ン、ヒィ〜ン、散歩!散歩!」と甚だ勢いがない。殆ど「ワン、ワン」と発声しない。ところが仕事をしていたら久しぶりに「ワン、ワン」と大声を出す。慌ててデッキを見ると寝そべったまま、川向こうを見て吠えている。何かと思えば群れではなく、一頭の牡鹿である。片方の角を落とした若い牡のようであるが、動きが何となく鈍くさい。カメラを持って外に出て見たら、両後ろ脚の足首が折れているようで、まるでカンガルーのように走り去った。
ムスコから電話。「明日帰ろうと思っていたのだけど、バイト先の同僚の父上が亡くなったので、代わりに勤務することとなったので一週間ずらす。」とのこと。また「昨日のPIT INNでのナベサダの演奏は凄かった。やっぱり他の人とはオーラが違う。15分の休憩を挟んで2時間半吹いていて、とても80才とは思えなかった。聴いていて涙が出てきたよ。」とのこと。
もう37〜38年前、ワタクシがオーディオ・メーカーの新入社員だった頃、仕事でナベサダさんと東北に行ったことがあった。とても気さくな方で、演奏後に毎日一緒にビールを飲むことがワタクシの仕事で楽しかった。何時までも現役でいて下さい。