昨日は「日本のてしごと」の、よこやまゆうこさんの取材を受けた。2ヶ月前にオファーを頂いたのだが、ちょっと忙しかったし、あまりに仕事場が汚かったので延ばしてもらっていたものの、やはりというか、やっぱり夏は暑かったし、五十肩という何と言っても立派な言い訳が立ったので相変わらずの汚い仕事場のままである。
今まで取材は随分と受けた。地方紙は書くこともないのか一頁丸ごとなんてこともあったし、地方TV局やNHKの取材もあった。新聞やTVに出ると電話が掛かってきて「あのぉー、会社が面白くないんで、これから工芸家になりたいんですがぁ〜、どうしたら工芸家になれるんですかぁ〜」なんてバカな人生相談電話がある割りには仕事は来ないのであるが、ま、これはモデルが悪いし、仕方ない。
『家庭画報』は椿山荘の離れだかをわざわざ借りて照明器具の写真を撮ってくれた。馬子にも衣装であった。また随分と丁寧な取材をしてくれたある編集者に、遅くなったので夕食でもとカレーを出したら「お話しでは随分とビンボーされているのに凄い量の牛肉ですね」と言うので、「それ貰った馬肉の切り落とし」と告げたら、青くなって「僕、馬は駄目なんです・・・」と慌てて本当に家を飛び出した。きっと馬との辛い想い出でもあったのだろう。またちょっと事情があって断れない雑誌取材では、女性ライターがこちらの話すことをどうもきちんと聞いていない様子。挙げ句の果てに「何か今まで受けた取材記事があったらコピーして下さい」と宣う。いい加減アホらしくなり「もういいいよ。適当に」と言ったら本当にテキトーに有ること無いこと書かれた。
で、よこやまさんの取材であるが、『日本のてしごと』という工芸専門のサイトを主催されていて、よこやまさん自身が機織りや草木染めをなさっている方なので話しも理解も早いし、予めワタクシのブログを読んでくれていたようで、大体のことは知っている様子である。
「昔、マイルス・デービスと一週間一緒にCMの仕事をしたことがある。その時マイルスがシャッシャッと絵を描いてプレゼントしてくれた」とのこと。マイルスの絵ってそれりゃ『お宝鑑定団もの』じゃなかったっけ、である。またロン・カーターとも仕事をしたことがあるとおっしゃる。どうも色々と面白い人のようである。今度はこちらが取材させてもらおうかしら・・・ついついお引き留めしてしまう。
今日は2ヶ月に一度の内科である。血を採られるので朝食抜きである。血圧はコントロールされているが、HbA1Cが2ヶ月前より0.1上昇。「ま、こう暑い夏に運動なんかすりゃ、余計身体に悪いよな。秋になったからそろそろ歩いてよね」と叱られずに放免される。病院の展望レストランに10時前に行き、今日こそは2ヶ月前の腰の曲がった婆ちゃんみたいに「カツ丼!」と思ったが、やっぱりちょっと日和って「親子丼」にする。