ちょっとウィキペディアで調べ物をしていたら、あちこちに飛んで『日本アート・シアター・ギルド』まで行ってしまった。懐かしさについついATGの作品名などを追う。あの頃はよく映画を見た。『アート・シアター新宿文化』では、今は霧ヶ峰で草木染めをやっている葉っぱチャンが切符もぎりのバイトをやっていて、そっと入れてくれた。大島渚・吉田喜重・篠田正浩・松本俊夫・寺山修司などの映画を見た。大島渚が例の銅鑼声を張り上げて、ロビーでケンカしていたりした。
ATGのDVDなんぞは田舎のDVD屋には置いていない。都にはあるのかしら。
池袋の『文芸地下』はションベン臭かったが、2本立で150円、コーヒー2杯分くらいで2本見られた。オールナイトで見る時には座布団を持った若者が集まってきて、健さんが暴れ出すと「ヨッ!待ってました、ケンさん!」と声が飛んだ。
あの頃の映画は確かに面白かった。全てに『叛』があった。60年・70年という時代もあっただろうが、どうも今の映画に金を払って見に行く気にはなれない。
時々ヨシユキさんとも話すのだが、「キタノタケシ」の映画は全く面白くない。TVでしか見たことはないのだが、何で彼の映画が国際的評価を受けるのか全然理解出来ない。我々の感性はずれているのかしらん、と、ヨシユキさんと首をヒネル。
芸に関しても、昔からタケシよりタモリの方が面白いと思った。たしか『インテリほどFOCUSを読んで、笑っていいともを見ている』とか言われていて笑った覚えもあるが。
タモリの「ハナモゲラ語」や「四ヶ国語一人マージャン」、「三上寛との寺山修司まね」、「イグアナ」などはもう一度見たいものである。『笑っていいとも』はそろそろ終わりにして、『タモリ倶楽部』よりもっと趣味的な番組を、出来ればもう少し早い時間に(夜11過ぎなんぞは正しい自由業は寝ている?)やってくれればと願う。
で、調べ物が何であったのかすっかり忘れてしまった。