アリの社会

焚き火の火というものは凄いものである。薪割の終わった裏庭に散らかっている樹皮やチェーンソーの切り屑などを焚き火用の大穴に一輪車5〜6杯分放り込んで、昨日の朝、火を付けておいたのだが、午後からの結構な雨にもめげずに今朝もまだ煙を出しながらジワジワと燃えている。こういうのを見ると「凄いなぁー」「えらいなぁー」と感動する。別に火に意思があるわけでもないのだが、「雨にも負けず・・・コツコツ・ジワジワとエライなぁ〜」と思うのである。ワタクシには無理だなぁ〜と思ってしまうのである。IMGP5755(変換後)

さて、今朝の新聞に『生物多様性研究所あーすわーむ』の福江祐子氏が『アリの社会 人間の社会』というのを書いていた。要すに「アリやハチの多くは繁殖を行う個体と労働を担う個体の分業制の社会を作っているのだが、シワクシケアリというアリのコロニーには働かない個体が一定の割合で存在し、それを取り除いてもなお、働かない個体が出現する。働くアリばかりだと効率的だが、全員が疲れ果ててしまえばそのコロニーは消滅するしかない。一方働かないアリがいる場合は、非効率的ではあるが、働くアリが疲れて動けなくなった時には、働いていなかったアリが働きはじめる・・・アリはフェロモンで餌までのルートに匂いをつけ、後の個体はそのルートを辿るが、たまにそのルートを外れてしまう個体がいて、それが餌までの近道や新たな餌の発見に結びつくことがあり、このような個体の存在が分業をスムーズにし、コロニーの存続を可能にする・・・人間の社会もまた、さまざまな個性が存在することによって成り立っている。だが、グローバル化が進むなかで社会が画一化し、「役に立たない」と見なされた人を切り捨てるような風潮が強まっているように思える。果たしてそれは、持続的な社会を築いていくことにつながるのだろうか・・・多様な個性を許容する社会であってほしいと思わずにはいられない。」

君もたまには休んでね!

君もたまには休んでね!

全くその通りであると思う。ワタクシが社会の役にも立たないステンド・グラスなんぞを作っているから、おまけに性格がアリではなくキリギリスだから言うのではないが、みんなが同じ方向を向いて、みんなが経済至上主義みたいな顔をしている社会って歪だよな、と思う。

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