08時過ぎの鈍行でムスコが帰省。6日に町コミュニティーの主催でコンサートをやるとのことで、アルト・サックスやソプラノ・サックス、フルートなど大荷物である。昨夜はサックス奏者のナカムラマサト氏に呼び出されて飲んでいたので寝ていないとのことだが、帰るなり吹いている。
相変わらず窯を朝夕焚いている。さすがに暑い。
外でムスメが騒いでいる。何かと思ったらセミの羽化である。地下生活は3〜17年(アブラゼミは6年)、成虫期間は約1ヶ月らしい。(よく1週間といわれていたのは飼育箱であって、自然界では1ヶ月位とのこと)それにしても3〜17年というのは凄い。意識があるのか、いやDNAのなせる技か知らんが、何年も地中にいて突然地上界に出て行くのであるからゴクロウなことである。「ちょっと地中も暑くなった」「考えるに俺の寿命も後1ヶ月、どうせなら地上界も見ておくか」或いは「もっと美味い物を食いたくなった」、「ヨメが欲しくなった」・・・なに人様だって十月十日、プカプカ漂っていたのが突然素っ裸で放り出されれて「おぎゃー」と泣かなければ尻を引っぱたかれるのだから同じではある・・・ワタクシには確か腹が減ったから出て来た記憶があるが・・・窯の熱でワタクシのオツムがいかれたようだ。
夕方、2回目の窯のスイッチを入れてからタイマーをポケットにセミを見に出る。玄関の手すりから下の石に降りていた。色もほぼ成虫となり、近づくと逃げるそぶりをみせる。眼も見えるようになったようだ。さあ、君の人生1ヶ月。悔いないよう生きてくれ?