昨日・今日と山スキーのつもりだったが、仲間の用事でキャンセル。それではと昨日シュウジさんに電話するも5週間前に足指を骨折したので無理とのこと。昨日の夕食後、高層天気図を見ると『明日しか無いでしょ』という天気である。どこに行こうか考える。山スキーには気温が高すぎる。何の用意もしていないし、夕食前に一杯引っかけたので、これから食料を買いにいくのはちょっとである。となると明朝起きてからセブン・イレブンに寄って朝飯と昼飯を買い込んで登れる山で、どうせなら静かな山・・・。明日はカミサンが朝から出掛けると言っているのでジムニーは使えないからステップワゴンで行ける山。とすると美濃度までステップワゴンはキツイし、渋ノ湯まで行くには時間が掛かる。となるとやっぱり編笠か西岳だが、静かな山とすれば断然西岳である。というような消去法で夜9時頃になって西岳に行くことに決め、一応県警にメールで登山届けを提出。それから急いで用意するが、カミサンが勝手に登山用品を動かしたのでアレがないコレがないで時間を食い、寝たのは12時過ぎであった。
で、今朝、いい天気である。コーヒーを飲みながら新聞を読んで、出す物を出してから、セブン・イレブンで朝食用のサンドイッチと昼飯用のおにぎり・カップラーメンを買い、15分後には西岳登山口。サンドイッチを食べながら久しぶりの冬山用登山靴やスパッツを履く。
夏用のシャツの上にジャケットで丁度いいくらいの気温である。登山道は踏み固められている。途中でアイゼン装着しジャケットを脱ぐ。第二林道を過ぎたあたりで後ろから話し声。20代か30代前半のアベックに凄い勢いで追い抜かれる。ヌ・ヌ・ヌ!足元を見たら最近流行りらしい簡易アイゼンを履いている。そうだよな、こんな山で12本は重いよな、それにしても何で西岳なんてマイナーな山に来るのさと思いながら追いかけていたら、両足踵が痛くなる。ヤバイ、靴擦れが出来そう!久しぶりの冬靴であるし、靴下の選択をどうも間違えたらしい。それからは地獄であったが、ナニ、勝手知ったる地元の山である・・・
暑い!汗が出る。が、無風快晴である。10時半頃に頂上に到着。ザックにぶら下げた温度計は15℃を指している。赤岳・阿弥陀岳・権現・編笠山・富士山・北岳・甲斐駒・千丈・中央アルプス・御嶽・北アルプス、ついでにほぼ我が家まで綺麗に見える。アベックは樹林帯に入り込んで休んでいる様子なので頂上で休む。
お湯を沸かしてカップラーメンとおにぎりを食べていたら単独の若い女性が登って来る。う〜ん、西岳もメジャーになったものである。
頂上でコーヒーを淹れてノンビリしていたらカワダさんから電話。「来週、火打岳の北面台地を滑りに行こう」とのこと。
頂上で2時間近くノンビリしてから下る。途中、単独女性が登山道を尻セーで下って来る。う〜ん、登山道を尻セーなんかしたらステップを潰してしまい、凍ったら滑り台にしてしまう。昔だったら絶対怒鳴られていたと思うが・・・オジサンは優しく先に行かせたのである。
2時間ほどで不動清水に下りてくる。この不動清水、昨年だかに手が入り、周辺の木は伐られ、石碑や水を受ける石臼状の物やベンチが設置された。馬鹿なことに金を使うものである。昔のままの方が風情もあった。木も伐られて夏は暑くて休めない。
帰りに鹿の湯で汗を流してから帰宅。踵の皮がベロリとむけていた。でも久しぶりに歩き爽快であった。