先程書いた『阿弥陀岳でまた』に対して、遭難対策協議会のワダくんからコメントが届いた。ワダくんは遭対協の若手ホープであり、地元の学校登山ガイドでいつも一緒にやってもらっている人である。先月だったかに会った時「今年は雪も少なく、事故も少ないので出動せずに助かっている」と言っていたのだが・・・
このブログでは基本的にコメントは承認しないことにしているのだが、事故に関しての詳細な報告であるので転記させてもらうことにした。
【昨日の阿弥陀岳は、P3ルンゼ内で発生した雪崩に男性ガイドとクライアント2名の計3人が巻き込まれ、第3ルンゼに流された(落ちた)ものでした。
報道ではデブリの末端に出ていたとのことですが、実際は全員雪崩に埋まったそうです。その後ガイドが運良く脱出でき、クライアント2名を掘り出したとのことでした。
事故の発生した時刻は、富士見から見ても立場岳付近までガスにかかった状態で、ヘリもギリギリだったみたいです。
1名は残念な結果となってしまいましたが、2名が良くケガを負いながらも助かったと関係者が口を揃えて話していました。】
とのことで、新聞報道の南陵から北東の沢というのは間違いで、P3ルンゼ内で発生した雪崩で広河原沢第3ルンゼに流されたものだったようだ。とすると埋没した2人をガイドが掘り出したりの時間を考えると、恐らくは13時より前であり、また現場がP3と考えると時間的には阿弥陀経由で御小屋尾根を下る時間的余裕はあったと思われ、ワタクシの疑問も解消された。ただ、実際に当日の現場を登っていたわけではないので軽々には言えないのだがただ、一昨日の降雪直後、それも気温が上がっていた昼頃にルンゼに入ったのかという疑問はどうしても拭えないのだが・・・
それにしても昨年の学習院に続き、また阿弥陀で、それも広河原沢である。ここちょっとサボっているものの、ウォーキングで阿弥陀広河原沢に向かって歩いている身としては辛いものがある。