ダリがアッチの世界に逝ってから1年である。早いものである。
まだ時々夢に出て来る。
全く手間の掛からない奴であった。
生後数ヶ月の時、家族で半日出掛けるにあたって、木陰が出来る大きな木の根本にリードを繋いで出掛けたのであるが、夕方帰って来たら首輪が外れたまま、木の下にちょこんと座って待っていた。
リードを付けなくても最初から人の脇にくっついて歩くような賢さがあった。
人に噛みつくなんてことは一度としてなかったし、予防注射を恐れるなんてこともなかった。
最期もムスメの東の都への旅立ちをちゃんと見送って24時間後にフッとアッチに逝った。
全く凄い奴であった。