先日、かの「日本年金機構」から緑色の封書が届き、中には「年金請求書」が入っていた。やれやれ4月からやっと『年金』!
先日の『お飾り』の時「オクズミさんは今幾つ?」と聞かれ「もう直ぐ65!年金世代!」と答えると、近所の73歳で今のところ『高齢者』から「あのねぇ〜、年取って車の運転も出来なくなったら町にしかない銀行に下ろしに行けないよぉ〜。年金は歩いて行ける郵便局か農協の口座にしておかなきゃイカンよぉ〜」とのアドバイスを受け「なるほどなぁ〜」と思ったところである。「それになぁ〜、口座は引き落としなんかがある今ある口座を使っちゃダメ。新たに年金用口座を作らんといつの間にか減ってて2ヶ月に一度の喜びもないでょぉ〜」との貴重かつ適切なアドバイスを受けたばかりである。
ところが内閣府に続き日本老年学会とかいう、ちょっとイカガワシイ学会からも高齢者の定義を75歳以上にすべしという提言がなされた。で、現在『前期高齢者』とされていた65歳から74歳までを、高齢者への準備期間として新たに『准高齢者』という区分にし、75歳以上を高齢者と定義するということらしい。要するに『前期』から『准』への変更である。『前期高齢者』は一応高齢者の端っくれとしてでも『高齢者』と認めていたが、『准高齢者』はまだアンタは準備期間だから高齢者を名乗ってはイカンよ!ということか。それにしても何の準備?
「呼称」だけなら全く余計なお世話であるが、『100年安心』年金制度のアクヨウを狙ってのこととしか思えない。年金をWHOの高齢者定義でもある「65歳から高齢者」に対して支給するというのが今までの建前・定義だとすると、この定義変更からは晴れて「高齢者」となる75歳から支給するという目論見かと勘繰りたくなる。
日本人の平均寿命が82だの85だの言っているが、75歳からやっと高齢者として認められるとして残りの期間は・・・どうせお節介なこの国のこと、80歳から先はいっそ準備期間としての『准棺桶世代』とでも呼んだら如何。
ウン?ということは50歳なんてまだ青年、30歳は少年、中学生は赤ん坊、赤ん坊なんてまだ精子か???
そもそも国民年金なんてものは企業の『保険商品』と考えた場合、リスクが多すぎて誰も買わない国家的詐欺商品である。100年安心なんて狂牛病みたいな顔をした厚生大臣がちょっと前に言っていたように覚えているのだけれど・・・どうせ本人は「いやぁ〜、そういう希望をですねぇ〜、制度として・・・」とか言い訳するのだろうけれど・・・
お〜い、ムスコよ!「払わにゃ貰えぬが、払ったって貰えないかもしれんぞ。賭け、賭け。75歳まで働け働け、払い続けろ。そんで病気にもならずに早くアッチの世界に行ってくれ!」である。きっと博才のカケラもないムスコは・・・悲しい国である。