カミサンが指導しているコーラス・グループの会長を長く務めてくれたトヨグチさんが急逝された。
3年近く前にご主人を亡くされ後、ご自身も腰を悪くされ、体調も芳しくなく、心配していたのだが・・・
カミサンなどはコーラス指導をするにあたって、トヨグチさんが何くれとなく気を遣って下さったから長く続けられているのだが、それだけでなく我が家の、特にムスメを可愛がって下さった方である。秋田出身だが、戦後の幼少期は随分と苦労されたとのこと。その経験からか人に対する気遣いをきちんとわきまえた人で、コーラス・グループ60人近くのまとめ役を長く務めた方であった。
以前にも書いたが、我が家ではトヨグチさんの方に足を向けては寝られないほどお世話になった方である。
昨日はコーラス・グループの主だった方5〜6名がお別れに伺うのにワタクシも同行する。
沖縄と北海道に住むお子さんが、それぞれの家族やお孫さんも連れて集まっておられる。
トヨグチさんは今にも起き上がりそうな安らかなお顔である。
何度もお会いしている長男からいろいろお話を伺う。
寂しい事である。
帰り道、ワタクシの車に同乗していたキタハラさんとノグチさん、カミサンと南原のアヤメが咲く道を通って帰る。このアヤメは南原の住民有志が植えたとの事だが、昨年よりずっと増えていて、400〜500m以上続く見事な景観である。
外来種のド派手な花々ではなく、アヤメを植える南原の住民の美意識を嬉しく思うと同時に、毎年これを見たらトヨグチさんを想い出すだろうとカミサンも悲しげである。