梅雨明け

昨日は観測史上最速での梅雨明けと発表される。

午前中、27年前に本堂天井や談話室にステンドを納めさせて頂いた東京深川の雲光院の住職が訪ねてくれる。3年ぶりくらいか。
雲光院は徳川の側室の阿茶の局の菩提寺という由緒あるお寺である。このお寺の新本堂・新客殿設計段階で本堂天井にステンドをという住職(当時は副住職)の希望から、副住職が当時よく行っていた霧ヶ峰の「クヌルプ・ヒュッテ」の主人で雲光院の檀家でもあった故松浦氏がワタクシを紹介して下さったのである。
お寺の本堂天井にステンドという大仕事にかなり戸惑ったものであるが、デザインは勿論、大きさもそれまで作った事のない大きさである。
そもそも仏教を知らないのであるから何冊かの仏教関係の本を図書館で借りて来て読み、副住職から色々と話を伺う中、「天空来迎」というモチーフがお寺側から示され、それを誰にでも理解できる、なるべくストレートなデザインにと段々と形にしていったのである。
また談話室に関しては、畳ではなく椅子と机、それも松本民藝家具を使うとのこと、また日本庭園的ではない雑木林が窓の外に見えることから、「外の景色を見る為のステンド」と勝手に決め、こちらに関してはワタクシのやりたいことを自由にやらせて貰ったのである。
当時のワタクシのアトリエは6坪という狭いものであったから、リビングも半アトリエと化し、そこいらじゅうガラスという生活が半年以上続いたものである。

そんなことから毎年のように訪ねて下さるようになった住職であるが、コロナやお互いの病気、最近はワタクシも訪ねていなかった間のあれこれ、あちこちのお寺で修行を積んだ息子さんが戻り、結婚もされて副住職となられた事、茶室が完成した事など色々話は尽きない。
また、ワタクシが膝の手術を受けることになったことから、京都護王神社の「足腰御守」と「座立亥串」、それにいつもの「今半の牛肉」を沢山いただく。

午後はカミサンと諏訪の街に入院用品の買い物に出かけ、ついでに車のエンジンオイル交換もし、帰りにイッペイさんの家に寄る。人工関節男のイッペイさんから「酒もタバコもない1ヶ月は辛いぞ」と脅されるが、「なに、この暑さの中、ちょっとクーラーの下での骨休め」である。黒柴の「山太」も元気。8月下旬に2〜3日預かる約束をして帰る。

夕食は今半の牛肉ですき焼きとする。

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山椒の実

昔から素麺なる金魚の餌ごとき食べ物は嫌いであるが(冷麦はかろうじて許せるが)、梅雨とは思えぬ暑さの上、昨日ナカガワさんから頂いた「半田素麺」がある。で、昼食に戴くが、美味かった!「三輪そうめん」などとは別物。
ワタクシの頭の中では、前から好きだった「半田うどん」が先に来て、「半田素麺」は素麺と付くだけに食わず嫌いであったようだ。
で、ワタクシは言うのである。「素麺は半田素麺に限る」と。

とバカな事を考えながら半田素麺を戴いていたのだが、「アッ!」と思い出す。ムスメの帰国だか一時帰国に気を取られていて山椒の実を採り忘れていたのである。この辺に自生している山椒の実は例年6月20日前後に採らないと中の実が固くなって、食べた時の歯触りが悪くなるのである。
慌てて身体中に虫除けスプレーをかけてから腰ビクを下げてダリ散歩道に行くが、例年山のようになっている山椒の木が見当たらず、実が生っていない木がひょろりと立っている???
で、その先にあるもう1本の山椒の木の所に行くが、こちらも生っていない???うんにゃである。

ここ数年は以前に大量に仕込んだ「下処理した山椒の実の冷凍」を使っていたので、ダリ散歩道にあるこの沢山の実の生る木から採っていなかったのであるが、山椒の木が「性転換」したのか、はたまた誰かが実が沢山生るこの木を引っこ抜いて行ったのか???

仕方ない、庭のまだあまり大きくない山椒の木から採ることにするが、やはり少々実が入り過ぎている。
まだ幹も細い木だが500gほど採れる。

採ってきた実から「枝」だけ取り除き、「軸」は面倒臭いので付けたままよく洗い、4〜5分煮てから水に1時間ほど浸してアク抜きをする。ザルに揚げてキッチンペーパーで水分を取り除いたのが「下処理した山椒の実」で、冷凍保存しておけば料理に色々使える。
これを使って「山椒の実」の佃煮も作る。醤油と酒でコトコト煮て、最後に味醂を足せば完成である。これさえ作っておけば「昆布の佃煮」に混ぜても良いし、チリメンジャコに混ぜても良いし、鰯と炊いても美味いし。これは冷蔵保存しておく。あとは「粉山椒」用を作る。「下処理した山椒の実」を耐熱皿の上に敷いたキッチンペーパーの上に並べ、電子レンジでチンして乾かすのである。カラカラになるまで何分かづつ様子を見ながら何回もチンするのが面倒臭いが、これを作って冷凍しておけば風味も辛味も結構強いのが出来る。使う分だけミルサーで挽かねばならないが、麻婆豆腐の美味いのが食べられる。鰻でも親子丼にでも遠慮いらずにかけられるし、ハウスだのSBなどよりよっぽど美味い山椒の粉が出来るのである。

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まあ忙しかった

20日。朝から町の健康診断。受付・便や尿検体の提出・体重・身長・心電図・医師の問診・血圧・採血など流れ作業で約1時間。
午後から地方事務所に行き、廃車したステップワゴンの自動車税3ヶ月分の支払い。帰りに角上水産にて「カツオ」を買って帰る。

21日。午前中からカミサンと諏訪中央病院に行き手術前の検査と主治医による手術説明、入院案内係による様々な承諾書や説明、麻酔医による麻酔に関する説明を受ける。麻酔医の女医さんから「お髭を剃ることは可能ですか」との問いに「はい、はい、何ら問題ありません」と答える。全身麻酔の挿管時に感染などの可能性があるらしい。40数年無精髭で通していたのだが、カミサンも髭のない顔を見たことないので笑い転げている。手術前の全ての説明を受け終わったらもう午後2時。昼食を摂ってから「幼なじみ」が送ってくれた「東の都」のパンを夕食にと、ブイヤベースの食材を買って帰る。

23日。昨日はムスメがオーストラリアに帰国?する日。朝イチで内科の診察に諏訪中央病院へ。血液検査、今週はこれで3回目。内科主治医のドクトル・タニウチから「まだまだ動ける歳。ヒアルロン酸注射より手術した方が良いと思うよ。あとはリハビリ頑張って」とのこと。急いで帰り、ムスメを小渕沢駅にカミサンと送る。あちらは冬なので大きな鞄を引きずってである。JALの成田からメルボルンへの直行便は夜8時過ぎなのでちょっと大変だが前泊せずに間に合う。
帰ってからカミサンはコーラス指導へ。ワタクシは当面のボイラー用の灯油や草刈機用のガソリンを買いに行く。JAに灯油の配達を頼むと、1Lにつき10円の配達料を取られる。我が家は600Lの貯蔵できるようになっているが、それだけで配達料6000円。それを年に何回か頼むと結構な出費である。軽トラさえあれば時々100Lか200L自分で運べば安上がりなのである。帰ってボイラーに灯油を入れ終わった頃、明野村の着物作家のナカガワさんから電話。「富士見に来ているけれどちょっとお渡ししたい物があるので」とのこと。長崎の小さな小さな「カステラ屋」さんが作った美味しいカステラと、「別冊 太陽」の「樹木希林のきもの」を届けてくれる。この本の中に「和室には、ステンドグラス作家の奥住春樹さんのランプシェードが掛けられている。30年以上前、無名の若者だった奥住さんの作品を気に入り、照明をオーダーした。シェードには[UCHIDA]の文字が刻まれている。」との文章と、2葉のランプシェードの写真が載っていた。
夜、ムスメから「今、やっと飛行機に乗った。隣の席は空いていてゆっくり行けそう」とのSMS。

24日。朝7時前にムスメから「無事到着」のSMS。やれやれ!

この数日の忙しさがやっと終わった。

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シール用電熱グルースクレーパー

アトリエを片付けていたら、古い60Wの半田ごてが出て来た。いつ買った物か貰った物かも忘れたけれどコテ先が長方形である。ピンと閃きました。「そうだ、これで電熱シールスクレーパーを作れば簡単!」。
以前にも頼まれて一つ作ったことがあるが、この時はコテ先が丸棒用だった為、1mm厚の真鍮板の電熱側をバーナーで熱して丸い筒状にして半田コテに突っ込んだせいもあり、コテの根元が何回か使っているうちに折れてしまったようだ。

で今回コテ先が長方形の物が出てき他のでコテ先を外して計ったら、電熱側に差し込むコテ先の厚みが3mmである。3mm厚の真鍮板や銅板の在庫はないが、3mm厚のアルミ板なら何かに使った覚えがある。アトリエをひっくり返して見つける。
アルミの熱伝導率は真鍮より遥かに高いし、何と言っても工作が楽である。
テキトーにアルミ板に罫書線を入れ、ジグソーでカットし、グラインダーで少々削ってオシマイ。ま、あとはサンドペーパーでも掛ければ見栄えも良くなると思う。

当面シールグルーの貼り替えの予定もないのだが・・・

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軽トラ

半年以上前から頼んでいた軽トラがやっと来た。
23年もののステップワゴンはもう殆ど乗っておらず、おまけに今年は車検年度であるので、田舎のベンツこと軽トラに乗り換えようと40数年来、我が家の車の面倒を見てくれている某修理工場の元社長に半年以上前に頼んであったのである。

あと5〜6年、長くとも10年は乗らないが、それまで薪の原木を積んだり、たまには大きな作品を東の都あたりまで運ぶことがあるかもしれない。ただ殆どは地元でのちょい乗り程度に使うこと等を伝えたら「ほんじゃ程度の良い中古で十分」とのことだったが、生憎コロナ禍やロシアによるウクライナ侵攻などがあり、新車の生産が遅れに遅れていて、従って中古車が出て来ないし、値段もトンデモなく値上がりしてしまい、彼のお眼鏡にかなう中古車がなかなか出て来なかったのである。そんな中、社長が新車を世話した人が今まで乗っていた軽トラを出すというので、横流ししてもらうことにしたのだが、肝心の新車の納車が数ヶ月遅れていて、今日やっと中古の軽トラの納車となったのである。
車はダイハツのハイゼットで6万キロ走っているが、農作業に使っていたのではなく、足として使っていたという車で錆もなく、傷も殆どない程度の良い車である。
早速名義変更と乗って行ったステップワゴンの廃車を頼み、保険屋に任意保険の乗り換え手続きをし、帰りは軽トラで帰って来る。

エンジンの調子は良く、また当然4WDでパワステとエアコン付きである。

こちらでは一人一台ないと動きが取れないし、軽トラは田舎暮らしでは一番便利な車である。
今までも近所の農家からタダで貰ったり、友人から数万円で買ったりして乗ってきたが、今度のハイゼットはダントツ一番調子良い車である。尤も値段も予算オーバーだったが、それでも現状、中古屋で買うより10〜15万は安いようだ。

薪の原木500Kgなんて当たり前に積めるし、ベニヤだって草刈機だって積めるし、田舎では葬式にだってベンツであるから堂々と行けるのである。

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